2020年問題(8)
~高等学校基礎学力テスト(1)~
ここからは、少し細かく見ていきます。
そもそも今回の改革で導入される2つのテスト
「高等学校基礎学力テスト」と
「大学入学希望者学力評価テスト」(いずれも仮称)
は、合わせて新テストと呼ばれますが、その目的は全く異なります。
まずは、高等学校基礎学力テスト(以下、基礎テスト)から見ていきます。
①高校教育の質の確保と向上が目的
→つまり、高校側に軸足のあるテストです。ですから、今回の中間まとめのように、しばらくの間は「生徒の学習の改善」「教員の指導改善」だけに使う、などとなるわけです。
②進学・就職時に基礎学力の証明や把握に利用できる。
→ただし、中間まとめで2023年度以降に利用、となりました。
→基礎テストのもう一つの目的は、高等学校時の学力担保です。以前のブログに書きましたが、私は「高認のようなもの」と感じています。高校でしっかり勉強しましたよ、という認定を受けたようなイメージになるのではないでしょうか。
→その上で(これも先送りになりましたが)、学力を段階別表示で示し、就職試験やAO、推薦入試の参考にする、という方向性だろうと思われます。
→ちなみに、就職・受験申し込みで「基礎テストが〇点でした。」と受験生が書いたり、試験官が「何点でしたか」と尋ねるような使い方が想定されます。ただし、「受験するには〇点以上が必要」などの足切りには使えないようです。・・・そうはいっても、現実はある得点以下は不採用、不合格の対象にはなるでしょう。そうでなければ、「利用する」意味などありませんので。
③対象は高2~高3 複数回実施
→高1からの受検も検討はされているようですが、現時点では高2~高3が対象で、年2回程度実施、となっています。ですから、複数回、といっても4回しか(?)ないことになります。①の目的のためにはちょうど良い回数でしょうが、②を目的とする受検生にとっては、なかなか厳しい数字です。特に、就職(推薦入試も)希望者の登竜門になりますので、4回でベストスコアーを出す、という試験になっていくと考えられます。
~続く~
*********************************************************************************************************************
*2020年問題=これからは話せる英語が必要>>>Meet The Worldが解決します。←クリック!
*2020年問題に対応できる「豊府中学」>>>豊府中学受検は、圧倒的合格率を誇るF1コース←クリック。
*********************************************************************************************************************