H30大分県公立高校入試[国語第5問]
さて,最後の大問5です。
私の短評ですが,難しいです。難しいとは思いますが,新聞を読み慣れているかは大きい要素だと思います。
特に問1の,インタビュアーの質問を予想して答える問題は,返事の要点をつかんで考える作業を求める問題ですので,情報を処理する力は必須です。逆にいえば,以上の力がしっかり育っている生徒さんはあまり苦にしないのではと感じます。
また,作文は非常に面白い問題です。情報を選択してそれについて述べる問題ですが,条件をしっかり読み込むとそれほど自由には選べない,なかなか「にくい」問題です。こだわりが感じられる非常に良い問題だと思います。
それでは解説です。
問1 (例)私たちも自分で観天望気を見つけることができるのでしょうか。
これより前のインタビューのテーマ,そしてこの質問より後の「日常の小さな変化から天気とのかかわりを見つけることができる」の返答。この2つの要素があれば,どのような質問をしたかは導けると思います。「観天望気」はプロの技術ではなく,言い伝えや観察などから導ける自分なりの,そして時代によって変わっていくかもしれない身近な技術であることをつかめば容易です。
問2 ウ
よく考えればできますが,急いでいると間違いやすい選択肢でした。特にアとエに関して感じます。
アは見出しは良いですが,記事の内容が「天気を予測するのが容易ではなく」が間違い。問1の観天望気のメッセージを読み取れれば選択肢を切れるのではないでしょうか。イは全体的に違いますね。ウは微妙な感じもしますが,言っている内容は本文の通りです。エは見出しと記事のメッセージ性がずれています。記事の最後の部分しか見ていないと,これを選びがちなのではと感じます。
問3 組み合わせは自由だが…
ここははっきりとした解答はありません。模範解答には6と7が示されていますが,例えば4と5などもアリだし,3と5などもいいんじゃないかなと思います。
ただ,作文指導で徹底的に言われているであろう「条件を守る」を徹底していくと選択肢は絞れます。
特に「どのような人に興味を持ってもらえるか」「その人にどのように役に立つか」この2つは大変大きな要素です。
特に次年度受験生の生徒さんは,この作文でトレーニングをしていくのもアリですね。ライズ1ではやりたいと思います!
さて,大変お疲れ様でした。次の教科も楽しみにしてくださいな!
ライズ1 阿南