高校物理・試行テスト分析
現高1生からは、現行のセンター試験ではなく、大学入試共通テスト(新しい形式のテスト)を受験することになりますが、その試行テストを解き、分析を行いました。
現行センターでは、多くの情報や条件を与えられ、物理現象の分析を複雑な数式を用いて正確に行うことができるかどうかの評価に軸足が置かれていました。各単元に対しての深い理解があれば、ある程度は対応できるものでした。
しかし今回の試行テストでは、各単元に対しての深い理解があることは「前提」であり、より物理らしく、与えられる情報(さながら実際の研究に於いて計測しうる物理量)が少なく、それらを駆使し、用いるべき理論を判断し、要求されたものを導き出すことが求められます。そこに「単元」などという垣根はありません。より体系的に物理を理解しておく必要があります。
一つひとつの理論理解が横軸であれば、力やエネルギー等、より広域な視野での理解が縦軸。その両輪が必要です。これには相当な時間を要します。
これは私見ですが、理数系科目における顕著な難化からは、日本国はあくまでも「技術力」で国力を維持・向上させていくのだという政府の方針も感じ取られます。運営資金の大部分を税金で賄っている国立大学の敷居を上げることは、ある意味で正常なことでもあると思います。
現在、私は三重校、南大分校にて物理の指導を行っていますが、これまでは3年生になってから受講開始というケースが多くありました。しかし、特に現高1生は、2年生から本格的なスタートを切る必要があります。
現高2生である受講生は、大学入試対策をスタートしています。
理工系の学部・学科を志す高校生の皆さん、一刻も早く動き始めましょう!!
物理担当:Ussy