社会「どっちの用語ショー」番外編

こんにちは。

講師・亀崎です。

 

 

盛り上がってますね、WBC

このブログを作っているのは、令和5年3月18日です。

準々決勝で勝ち残った日本代表が、来週準決勝・決勝へ!というタイミングです。

 

そういえば、野球も結構違いが難しいものが多いですよね。

そこで、今回は「どっちの用語ショー」の番外編、「どっちの球種ショー」をやってみます。

ピッチャーの投げる変化球ですね。

なかでもよく耳にする「カーブ」と「スライダー」についててです。

両方とも、「ピッチャーの投げる手とは反対方向に曲がるボール」です。

右ピッチャーなら左バッターボックス方向に曲がる、ってことですね。

別に覚えておく必要はありませんが、ざっくりと

 

ーブは、比較的ゆっくりでピッチャーに近いところから曲がり始める変化球。

右ピッチャーが投げると、投げた瞬間右にふくらみ、左に大きく曲がっていく。

 

スライダーは、比較的速くバッターに近いところで曲がり始める変化球。

右ピッチャーが投げると、投げた瞬間はほぼまっすぐだが、バッターの手前で左に曲がっていく。

 

これです。

ホントは握り方やら回転軸やらの違いもあるようですが、ここは省きます。

まずは、上に書いた特徴を知っておけば大丈夫です。

あ、でもテストには出ませんよ。

 

では、続いて個別に見ていきましょう。

まず、カーブについて。

カーブを投げる目的は「ファールなど打ち損じをさせること」です。

ストレートとの球速差が大きいので、バッターのタイミングをずらすんですね。

だからファールでストライクカウントを稼いだり内野ゴロでアウトにすることができます。

ただし、球速が遅いのでカーブが来ることがバッターにバレるとヤバいです。

いつ投げるかが肝心ですね。

カーブが得意な野球選手は多くいますが、なかでも元巨人の桑田真澄選手のカーブは有名です。

晩年よく使っていたカーブは「レインボーカーブ」と呼ばれていました。

一度上がって美しい弧を描いて落ちていくさまが虹のアーチのようだ、と。素敵ですね。

また、桑田投手は高校時代、あえてストレートとカーブしか投げなかったそうです。

理由は「まっすぐとカーブで高校生を抑えられないんじゃ、プロで通用しないから」とのこと。

意識の高さにも脱帽です。

また、カーブにはいくつかの種類があります。

通常よりももっと遅い「スローカーブ」。ダルビッシュ有さんが有名ですね。

ストレートは150km/hを超えるのに、スローカーブは100km/hを下回ります。

60km/h以上の球速差は、シャレになりませんね。

また、縦の変化が特に大きいカーブは「ドロップカーブ」と呼ばれます。

縦方向の回転が多いんですね。

ホークスの武田翔太選手のドロップボールは「魔球」とも呼ばれます。

他にもあるそうなので、いろいろと調べてみてください。

 

次に、スライダーについて。

スライダーを投げる目的は「空振りをさせたり打ち損じをさせること」です。

カーブは「タイミング」をずらしますが、スライダーは「ミートポイント」をずらします。

バッターの想像した位置と違うところにボールが来るんですね。

理由は、ストレートと腕の振り方やリリース直後の軌道がほぼ同じだから。

「ストレート来たーー!」と思わせといて、バッターの直前で曲げるのです。

そりゃ、なかなか打てないですよね。

ただストレートと指の力の配分が微妙に違うので、スライダー後のストレートは難しくなります。

と、ある野球漫画に描いてました。「ラストイニング」です。超おススメです。

ところで、スライダーは非常に人気にある変化球です。

日米のプロ野球を対象としたある統計によると、ピッチャーの球種第2位がスライダーだそうです。

日米両方とも。

「1位ちゃうんかい!」と言われそうですが、1位は両方ともストレートです。

つまり「変化球」に絞ると、スライダーが1位なんですね。

特に、大谷翔平選手のスライダーはかなりエグイそうです。

大谷選手が投げる、ほとんど落ちずに横に変化する球を「スイーパー」と呼ぶそうです。

またスライダーにもいろいろ種類があるそうです。

長くなったので、箇条書きにしますね。

高速スライダー

 → 速い。めっちゃ速い。ほんで、曲がるし!当たれへん!

縦スライダー

 → 横にはあんまり変化せんけど落ちる!滑らかに落ちる!(フォークは急に失速して落ちる)

当たれへん!

真っスラ(真っすぐスライダー)

 → 速っ!少し横に動く!打ちづら!ちゃんとバットに当たれへん!カットとクリソツや!

スラーブ(スライダー+カーブ)

 →遅っ!でもカーブより速っ!タイミングズレる!ちゃんとバットに当たれへん!

こんな感じですね。

 

特に「スラーブ」なんかが出てくると、「スラとカーブに境界はあんの?」って思いますよね。

最終的には、ピッチャーの「自己申告」だと思います。

「わしゃあ、カーブ投げとるんで・・・!」とピッチャーが言い張ればカーブです。

 

けっこう長々と書いてしまいました。

でも、こういうのを知っとくと野球もうちょっと楽しめると思います。

 

それでは、日本代表のWBCの優勝を願って。