社会「どっちの用語ショー」③
こんにちは。講師亀崎です。
社会には、似たような用語が多いですよね。
このブログでは、社会の間違いやすい2つ(たまに3つ)の単語の違いを紹介していきます。
第3回目は、「NGO」と「NPO」についてです。
中学生に限って言えば、最低限覚えておかなければいけないのが
「NGO」は非政府組織(Non Governmental Organization)で国際活動中心。
「NPO」は非営利組織(Non Profit Organization)で地域活動中心。
これです。
「名前も活動も似とるから、区別しにくいんじゃあ~」と思われるでしょう。
確かに、利益を追求せず世のため人のために活動している、というところは共通していますよね。
しっかり学んでみましょう。
では、ひとつひとつ紹介します。
まず、NGO。
Gは「Gvornmental(政府の)」の頭文字です。
なぜ、わざわざ「Non Governmental(非政府の)」というようになったのでしょうか。
それは、国際連合(1945年発足:本部はニューヨーク)に原因があります。
国際連合の活動は、多くの場合何らかの組織と協力しながら行われます。
協力組織は、どこかの国の政府なのかそうでないのか、とザックリ二つに分かれます。
ここで「Non Governmental(非政府の)」という言葉が生まれました。
だから「NGO」は、国際連合と関わる組織をそう呼んでいたため、活動が国際的なのです。
有名な組織としては次のような団体があります。
「国際赤十字」「国境なき医師団」:戦地や被災地で分け隔てなく医療行為をする組織。
「アムネスティ・インターナショナル」:国や宗教団体などから人権を守るために活動する組織。
聞いたことありませんか?
とりあえず「NGO」と言われたら、上に書いた組織を思い出してください。
続いてNPOです。
NPOは、もともとアメリカで生まれました。
それが日本で活躍するようになったは、1995年1月17日の大災害がきっかけです。
そうですね。阪神淡路大震災です。
死傷者が5万人を超えるこの大震災では、日本中から多くのボランティアが集まりました。
ところが、NPOの法整備が整っていなかったこともあり、多くの不都合が生まれました。
そこで、日本においてもNPO法の整備が行われ現在にいたっています。
NGOに比べ、より地域社会のために働く、という組織が多いのがNPOです。
例えば大分県には、大分県出身の大学生の交流や相互啓発を促進する「大分県学生交流等協力支援協会」や、スポーツ・医療・介護を通じて地域社会の発展や国際親善に寄与する「SMIS」などがあります。
自分の住んでいる地域にあるNPOを探してみるのもいいですね。
けっこういろいろ書きましたが、最初にも書いたように
「NGO」は非政府組織(Non Governmental Organization)で国際活動中心。
「NPO」は非営利組織(Non Profit Organization)で地域活動中心。
これだけはしっかり押さえておきましょう。
覚え方は・・・
1塁ランナーのコックさんが、ランナーコーチの「Go!」の掛け声で盗塁して「セーフ」になった場面を想像してください。(国際活動・NGO・非政府組織)
・・・苦しくてすんません。
では、また!