偉人の妄想インタビュー⑦ ~平将門~ その2
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
前回に引きつづき平将門です。
「承平・天慶の乱」の、関東側ですね。
武士が、少しずつ歴史の表舞台に出てくるようになる段階です。
関東に戻り身の回りのゴタゴタを何とか整理したのもつかの間、
将門たちの身に降りかかった天変地異とは。
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インタビュアーを「I」、
平将門を「将」とする。
I:天変地異、ですか。
将:知っとるじゃろ。富士山。
アレがの、噴火しよったんじゃ。
I:ちょっと遠くないですか?
将:灰が降ったんよ。灰が。
厄介なんじゃ、灰はのう。
田畑がやられてのう。
凶作になったんじゃ。
キツかったど。
領民といっしょになって何とか対処したがのう。
そういうときじゃ。
藤原玄明(はるあき)ゆうヤツがおっての。
I:すいません、存じ上げません。
将:まあ、そうじゃろ。
富士山が噴火して凶作になったじゃろ。
ほしたら玄明がのう、国府に租税を納めん!いうて。
前から租税をごまかしとったし、朝廷に持っていくための穀物をいれた蔵も襲ったしのう。
ついに国司の常陸介(ひたちのすけ)がキレてのう。
「こりゃあ、玄明の外道が!ブチ殺しちゃる!!」いうて。
そら、そうよのう。玄明もやりすぎよ。
I:それに巻き込まれたんですか。
将:そうなんじゃ。
玄明はワシんところに「匿ってつかあさい!」言うてきてのう。
必死に「ワシ、ワシ、飢えた領民を助けたかったんじゃあ!助けてつかあさい!」言いやがる。
こん外道、ナニふざけたこと言うとるんなら!思うとったら、国司側にアイツがおったんじゃ。
国香のせがれの貞盛(さだもり)じゃ。
あのガキャぁ、国司に加担して、ワシを殺すつもりじゃ。
親父の仇じゃけぇのう。
I:それで、玄明を匿ったんですね。
将:常陸介・藤原維幾(これちよ)・為憲(ためのり)親子も調子のりくさってのう。
「玄明をひき渡さなんだら、将門もろともぶっ潰しちゃるけえのう!」言うて。
I:とはいえ、国司に逆らうということは、朝廷に逆らうのといっしょですよ。
将:そがいなこと言うても、で。
武士いうたら、売られた喧嘩は買わにゃあいけん。
いっぺんでも風下に立ったら終いで。
たちまち(とりあえず)兵を1000人集めたんじゃけど、向こうは兵3000じゃ。
I:劣勢ですね。
将:そう思うじゃろう。
これがのう、ブチ弱いんじゃ。
ボコボコにしたら、あいつら国府に逃げ帰ってのう。
うっかり国府を包囲してしもうたわい。
はあ?「うっかり」で国府を包囲することがあるのか?
という疑問はさておき、いわゆる「平将門の乱」が本格的に勃発です!
というわけで、次回は最終回!