偉人の妄想インタビュー⑦ ~平将門~ その1
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
今回から、平将門です。
「承平・天慶の乱」の、関東側ですね。
武士が、少しずつ歴史の表舞台に出てくるようになる段階です。
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インタビュアーを「I」、
平将門を「将」とする。
I:今日はインタビューをうけていただいて、ありがとうございます。
早速ですが、御家柄について教えていただいてよろしいですか。
将:高望王(たかもちおう)は知っとる?
I:はい。
桓武天皇のひ孫で、皇族から臣籍降下されたんですよね。
そして、時の宇多天皇から「平」を賜姓(しせい)なさったっていう。
将:まあ、いわゆる「桓武平氏」の祖よのう。
ワシの爺さんじゃ。
親父は三男じゃったが、けっこうイケイケでのう。
坂東平氏の祖、とも言われるほどじゃった。
I:お生まれは関東ですか?
将:下総(茨城県・千葉県)じゃな。
若ぇころ、都におったこともあるんで。
I:平安京にいたんですか?
将:藤原忠平(ただひら)さんに世話になってのう。
藤原時平は知っとろう。アレの弟じゃ。
I:え?あの菅原道真を失脚させたら呪われて死んだで有名な・・・。
将:呪いかどうか分らんが、時平の後に藤原氏っちゅうか北家を引っ張ったんは忠平さんじゃ。
忠平さんには、滝口武者にしてもろうた。
ワシは「滝口小二郎」ゆうて、名乗っとったわい。
I:内裏(だいり)の警護ですか。
将:ほうじゃ。
当時の都は盗賊が多くてのう。内裏まで入ってくるヤツもおったんじゃ。
I:なぜ「滝口」とよばれるのですか?
将:清涼殿は知っとるか?内裏の中で、当時は帝の住居兼政務の中心よ。
その屋敷の、ある部分を「滝口」いうてのう。
そこをワシら滝口武者は詰め所にしとったんじゃ。
I:なるほど。けっこう都には長くいたのですか?
将:十年以上おったのう。
ホンマは検非違使(けびいし)になりたかったんじゃが、とうとうなれんでのう。
それに、親父が死んでしもうて。
ここらが潮時じゃ、いうて。坂東に帰ったんじゃ。
I:帰ってからは、どうだったんですか?
将:親父が死んだいうて、親戚のおっさんらがのう・・・。
ワシらの所領をかすめ取りよったんよ。
伯父の国香(くにか)には悪いが、死んでもろうた。
他にもワチャワチャあったけど、何とかもめごとは収めたんじゃ。
I:もう、そのころになると、関東一帯ではだいぶ名が知れていたんじゃないですか?
将:まあのう。
いざこざがありゃあ、色々相談されたり、ワシが収めたりするようになっとったわ。
ほしたらのう、まさか、あがいな天変地異が起こるとはのう。
平将門が反乱の遠因ともいえる天変地異とは?
次回、乱が始まります。