偉人の妄想インタビュー⑤~桓武天皇~ その2
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
桓武天皇の第2回です。
藤原仲麻呂(恵美押勝)はどうなるのでしょうか?
「お坊さん」とは??
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インタビュアーを「I」、桓武天皇を「桓」とする。
桓:光明皇太后が崩御されてからな、孝謙上皇も病気になんねん。
そんな孝謙上皇の病を治した坊さんがおんねんけど、知ってるか。
I:道鏡ですよね。
桓:正解や!あの道鏡やがな~。
それきっかけで、道鏡と孝謙上皇がごっつ仲良うなんねん。
ワシも遠くから見たことあるけどな。
道鏡を見る孝謙上皇の目ぇは、完全に乙女やったで。
もう、何するにしても道鏡に相談しとったらしいわ。
I:仲麻呂としては、あせるんじゃないですか。
桓:そらそうやで。実際注意したらしいわ。
道鏡言うたら、皇族でも貴族でもあれへん。
ただの坊さんや。いうたら、一般人や。
一般人の言うこと聞く上皇は、おかしいやん。
でもな、案の定、注意した仲麻呂に上皇は逆ギレや。
そこにな、忘れていたあの天才が現れんねん。
I:え?誰ですか。
桓:橘諸兄(たちばなのもろえ)の懐刀、吉備真備(きびのまきび)や。
あの人な、ほんまもんの天才やで。遣唐使、2回行ったしな。
何でも知ってんねん。
中でも精通しとったんがな、兵法や。
I:孫子ですか。
桓:孫子も六韜(りくとう)も呉子も、かたっぱしから頭に入ってたんちゃう?
あの人、橘諸兄が失脚したとき、仲麻呂に左遷されたからな。
仲麻呂と孝謙上皇の間に入った小さなヒビを見逃さへんかったんや。
道鏡と孝謙上皇が親密になったのも、吉備真備の策略かもしれへんで。
それはともかく、仲麻呂は道鏡と孝謙上皇を排除しようとしたんや。
その計画がな、かなり早い段階バレんねん。
それも、吉備真備が裏で動いてんねんで。
I:「上智を以て間者(かんじゃ)と為して、必ず大功を成す」と孫子にありましたよね。
優れたスパイを使いこなせば、必ず成功する、という。
桓:え?そうなん?知らんけど。
ま、確かに真備のことや、スパイぐらい使とったやろ。
ともかく、仲麻呂は逆賊扱いや。
I:これがいわゆる・・・
桓:『藤原仲麻呂の乱』や。『恵美押勝の乱』ともいうわな。
一時は軍隊を掌握しとった仲麻呂や。かなりの激戦になったと思うやろ。
I:え。違うんですか。
桓:謀反の計画がバレて仲麻呂が斬り殺されるまで、1週間ぐらいやで。
I:そんなに短い時間で鎮圧ですか。
桓:おっそろしいで、真備のじいさん。
あの人の作戦がズバズバ当たっとったらしいわ。
もう70歳超えてたんちゃうかな。それでも天才はすごいわ。
おまけに、そのあと右大臣まで上がったからな~。
天才、吉備真備の大活躍。
仲麻呂は捲土重来とは、なりませんでしたね。
さて次回は、全国4万を超える八幡宮の総本山である「あの八幡宮」を巻き込んだ大事件です。