偉人の妄想インタビュー③~天智天皇~ その2
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
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インタビュアーを「I」、天智天皇(中大兄皇子)を「智」とする。
I:じゃあ、わざわざ朝鮮半島からの使者が来た時を狙ったのは・・・。
智:三韓(百済・新羅・高句麗)から使者が来るとなりゃあ、入鹿も顔出すじゃろ。
自分が天皇よりエライと思うとるからのう。
それに、儀式ともなれば入鹿も帯刀(編集部注:刀を身に着けること)できんじゃろう。
抵抗しにくいけえ、殺しやすいじゃん。
場所も大極殿(編集部注:飛鳥板葺宮)じゃったから、準備もしやすかったんじゃ。
I:入鹿もめったに大極殿に出仕しないから、事前のチェックも甘くなりますね。
智:大極殿はワシらのホームじゃ。入鹿にとっちゃアウェーじゃの。
だんだん思い出してきたわい。
その日は、雨が降っとったのう。
ワシと鎌足のほかにもう二人準備しとったんじゃ。
佐伯子麻呂(さえきのこまろ)と、葛城稚犬養網田(かつらぎのわかいぬかいのあみた)。
最初は二人ともビビッとってのう。
なかなか入鹿に切りつけんけえ、ワシが最初に槍を持って飛び出したんじゃ。
「入鹿ー!往生せいや!!」と言うたかどうか覚えとらんがのう。
とにかく、ワシの声で子麻呂も腹くくって、入鹿をぶった斬ったんじゃ。
網田も出てきてトドメを刺しよったわい。
一瞬じゃったような、長かったような。
入鹿の死体は、そのまま庭に捨ててやったんじゃ。
大雨にさらされて、ざまあ無かったのう。
I:鎌足さんは?
智:ありゃあ、弓を持っとったんじゃ。
入鹿が大極殿を逃げるか、外から入鹿の家臣が入ってきたら射殺す、っちゅう段取りよ。
でも、まだ終わってないんじゃ。
I:蝦夷ですね。
智:ホンマはこっちのほうが難しいと思うとったんよ。大極殿に来とらんかったけえ。
「入鹿が討たれた」と聞きゃあ、大軍勢連れて来るかもしらんじゃろう。
イチかバチかで、その場におった皇族や諸豪族に対して大声で言うちゃったんよ。
「ワシらにつくんか、蘇我につくんか、どっちかじゃ!
中立は認めん!
蘇我につくなら、この場でブチ殺しちゃる!
ワシらにつくんじゃったら、蝦夷を殺しに行くど!
ついて来んかい!」
I:どうなったんですか?
智:みーんなワシらについたわい。もともと蘇我親子をよく思うとらんかったんじゃろ。
しまいにゃあ、蘇我の飼うとる軍勢も逃げ出してのう。
たいしたドンパチもせんまま、蝦夷は自分で家に火をつけて自害しよった。
I:で、そっからが・・・。
智:大改革じゃ。天皇中心の政治をせにゃあならん。
天智天皇の大改革といえば、・・・そう!アレです。
次回は大化の改新です。