偉人の妄想インタビュー②~聖徳太子~ 後編
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
ΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠΠ
インタビュアーを「I」、聖徳太子(厩戸皇子)を「厩」小野妹子を「妹」とする。
妹:それだけで終わりやないんですよ。
帰ってきて半年も経ってへんのに、また遣隋使で行かされましてん。
「裴世清(編集部注:隋の使者)が隋に帰るから、いっしょに妹ちゃん行ってくれ」て。
I:えっ!それは大変でしたね。
厩:おもろいかな、思て。
妹:おもんないわ!死ぬかと何べんも思てんで!
7世紀の船旅、命がけやっちゅうねん!!
厩:ごめんて。
でも、わしとしてはあの遣隋使は成功やと思ってんねん。
いっしょに行ったクロちゃん(編集部注:高向玄理「たかむこのくろまろ」)達、
日本に戻ってからえらい頑張ってくれたで。
妹:みなぶっさん(編集部注:南淵請安(「みなぶちのしょうあん」)とか
ミン和尚(編集部注:僧旻「みん」)とか、いてましたね。
厩:その次は、さすがに妹ちゃんはかわいそうや、いうことで。
妹:あの犬上くん(編集部注:犬上御田鍬「いぬがみのみたすき」)も大変やったんちゃいますか。
もう少し遣隋使の帰りが遅かったら、隋の内乱に巻き込まれてたかもしれませんね。
厩:すぐ唐になったなあ。でも、遣唐使(編集部注:630年)の一発目に犬上くん行ってんねんで。
妹:15年も開いとるから、ええじゃないですか。
あ、ちょっと用事あるんで失礼します。
厩:どこ行くねん。隋か?
妹:隋はもうあれへんねん!もうええわ。
ほな、失礼します。
I:小野妹子さん、ありがとうございました。
最後に、お寺のこともいいですか。
厩:あー、はいはい。神社もお寺も造ったなあ。
I:なかでも「聖徳太子建立七大寺」は有名です。
法隆寺、広隆寺、法起寺、四天王寺、中宮寺、橘寺、葛木寺の七つですね。
とくに法隆寺は世界的にも有名です。現存する世界最古の木造建築ということで。
厩:そない作ったかな?いくつかは覚えてるけど。
でも、まだ残ってるっちゅうのは嬉しいね。
法隆寺はお父ちゃん(編集部注:用明天皇)の願いでもあったしね。
四天王寺はお義父さんの戦勝祈願やったし。あれ?四天王寺の方が古ない?
I:どれも火事で燃えたことがありまして・・・。
法隆寺も出来て60年後ぐらいに一度全焼したようです。
それでも、世界最古っていう。
他の寺も何度か立て直してます。
厩:あ、そうなん?まー、火事はしゃあないなあ。
I:それでも、多くの人から愛されています。
厩:わしも愛されとったで。
なんせお札の顔やったからな。しかも、そのときどきの最高額紙幣やってんで。
最後は一万円札や。知っとるやろ。
I:え?そうだったんですか?福沢諭吉さんしか知らないです。
厩:・・・隋送ったろか、ホンマ・・・。
聖徳太子編は以上です。