偉人の妄想インタビュー②~聖徳太子~ 前編
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
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インタビュアーを「I」、聖徳太子(厩戸皇子)を「厩」小野妹子を「妹」とする。
I:今日はお時間とっていただいてありがとうございます。
厩:かめへんがな~。何でも聴いてくれてええで。
I:ありがとうございます。聖徳太子さんといえば、摂政ですよね。
厩:せやがな。わしが日本初の摂政やで。何でも「初」ゆうんは、気持ちええね。
I:でもお父さんが用明天皇だったから、聖徳太子さんも天皇になれたんじゃないですか?
厩:まあ(蘇我)馬子お義父さん(編集部注:馬子の娘は、聖徳太子の妻の一人)がな~。
あの人怒らすとごっつ怖いねん。相手が天皇でも殺しにきよるからな。
そのお義父さんが、推古天皇立てて、わしを摂政にしたんや。
文句言えるわけあれへんがな。
せやけどな、ついでに皇太子でもあったんやで。わし。
I:え?そうなんですか?ってことは・・・。
厩:もしスイおばちゃん(編集部注:聖徳太子は推古天皇のおいにあたる)が崩御したら、
わしが次の天皇やってん。おばちゃんはわしの20こ上やからな、ワンチャンあったんや。
でもわしの方が先に死んでしもたからな~。
とはいえ、摂政の方が政治やりやすかったと思うし、性に合ってたわ。
I:今の話からすると、蘇我馬子の力はすごかったんですね。
厩:せやで。
言い方悪いけど、天皇が神輿で、それを馬子お義父さんが中心になって担いでる感じやな。
ただ、組織としては良くないやん。
せやから「わしが変えなアカン!」と考えとった矢先、ビッグチャンスが来んねん。
I:え、どんなですか?
厩:あのな、コレは『日本書紀』には書かれてへんねんけどな・・・
じつは、幻の遣隋使があったんや(編集部注:600年)。
ほしたら、あちらさんにボロクソに言われて帰ってきたことあんねん。
このことは『隋書』倭国伝にバチコーン書いてんねん。
I:ボロクソって。どんな風に?
厩:自分とこの政治のこと聞かれて答えたときやがな。
「何や、お前とこの政治はママゴトやないか。そんな国と付き合えるかい。」いうて。
言われたことは腹立つけど、おかげさんでな。
一流の国として一流の制度がないとアカン!ちゅうことになったんや。
ええ大義名分やろ。
前編は以上です。
大義名分を得た聖徳太子は何をしたんでしょう?
って、超有名ですよね。
次回は中編です。あの制度の話です。