褒める次の一手!
「褒めることが大事」とよく言われますね。ですが、子どもの頃によく褒められたのに『うつ』になってしまう若者は沢山もいるそうです。これは、どういう事でしょう。
実は、ただ褒めればよいというものではないんです。褒め言葉の中に【評価】の要素が強いと、悪影響を及ぼす場合があるのです。今回は、これをちょっとご説明します。
子どもの心には『快楽原則』というもの、つまり『快い』『不快である』という感覚を大事にしている部分があります。ここのパーツが、『褒められる』と嬉しいと感じるんです。ところで、子どもの心の中には『モニター機能』という部分もあります。ここは、『親から愛されるには?』とか『見捨てられないようになるには?』というチェックを無意識のうちに行っている部分です。
問題はここです!
例えば、子どもが自分でも満足する絵を描いたとします。それを自慢げに見せに来た子どもに対し、「へぇ~ 凄いね~!」と褒めるのは、とってもOKです。ですが、この時は褒めずに、それが後日たまたま何かの賞を取ったとして、その時に、「へぇ~ 賞をとって凄いね~!」という【評価】の要素が強い褒め方をすると・・・。
そうです。そういうケースが続くと、その子は【評価された時だけ I am OK 】という枠組みが心の中にできてしまうんですね。1度や2度の挫折で、もう何もかも諦めてしまったり、常に他人(世間)の評価を気にして神経質になってしまったりする人は、心の奥深くにこの枠組み(フレーム)を持っている人が多いんです。
では、どう褒めたらいいのか?これはいろいろな『褒め方』があるのですが、全てを書くわけにもいかないので大事な事を3つ書きます。
・共感すること
・【優・劣】にこだわらないこと
・【良い・悪い】を中心にはおかないこと
これを是非、心にとめておいて頂ければと思います。
子供にとって必要なのは『【存在】を褒められること』です。
そして子供たちが実際に行動するには、自分が顔晴った行動の結果、自分が欲しいもの、望んでいるものが得られるとわかった時、人間は同じ行動を繰り返そうとするのです。自ら「やろう!やりたい!」と思えるような関わり、言葉がけがまた次の積極的な行動を生み出します。