2020年問題(2)
さて,第2回目の今回から,大まかな枠組みとして,気になるポイントをおえておきます。
それが終わってから,各ポイントを更に細かく見ていきたいと思います。
ポイント1
”センター試験が廃止され,2つの「新テスト」が創設”
「共通一次試験」→「大学入試センター試験(通称:センター試験)」が,2020年の1月を最後に廃止されます。
そして,同じ2020年1月から正式に新テストが実施されます。
2020年は,浪人生のためにセンター試験が残される,ということであり,この年の現役生は,新テストでの受験となります。
この新テストの2つとは,
「高等学校基礎学力テスト」
「大学入学希望者学力評価テスト」・・・(いずれも仮称)
と呼ばれます。
なぜ2つなのか?ですが,この2つのテストは性格が異なります。
「高等学校基礎学力テスト(以下,基礎テスト)」は,高校で身につけるべき学力の到達度を確認するもので「学習意欲の喚起,改善を図る」とされています。
しかも(今のところ),高2,高3が受験できる、となっています(高1受験も検討とのこと)。
今までの「受験は高3生」という概念が大きく変わります。
先ほどの2020年実施,といっても実際にはこの基礎力テストは2019年(プレテストとして2017年~も)に高2の段階で受験していきます。
私のイメージですが,この基礎テストは,現在行われている「高認(高等学校卒業程度認定試験)」のようなものだと感じています。
「高校でしっかり学習をしてきましたよ」ということを調べる試験,もっと言うと
「この人は,高校での△レベルの基本的な学力持っていることを保証します」という性格の試験だと思われます。
(△レベル,と書いた理由は次回以降に述べます)
一方,実質的にセンター試験の後継に当たるのが「大学入学希望者学力評価テスト(以下,評価テスト)」です。
希望する大学を受験するための「資格試験」に当たります。
(現在のセンター試験も,ボーダーラインが実質設定され,受験できる大学が決まる、と言う意味で資格試験的な要素があります。)
この評価テストの試験結果+各大学が実施する個別試験で合否が決まる,という仕組みです。
ここまでの説明では,評価テストは,センター試験と全く同じ,と感じられることでしょう。
しかし・・・現在のセンター試験とは大きく異なる点がいくつかあります。
次回以降でそのポイントをおさえていきます。
成績アップ伝道師 羽田野
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