2020年「高大接続改革」の進捗⑦
第7回目は「入試の種類」についてです。
現在の入試では,大きく「一般入試」「推薦入試」「AO入試」があります。
まず,これらの入試名称が変わります。
・「一般入試」<変更前>⇒「一般選抜(仮称)」<変更後>
・「AO入試」<変更前>⇒「総合型選抜(仮称)」<変更後>
・「推薦入試」<変更前>⇒「学校推薦型選抜(仮称)」<変更後>
「入試」ではなく「選抜」になり,AOが「総合型」,推薦が「学校推薦型」となります。
わざわざ「学校推薦」という名称にすると言うことは,いわゆる「自己推薦」はなくなると言うことかもしれません。そのことには触れられていません。
そして,これから入試の中身ですが,当初から「AO・推薦」は問題があるので大改革がある,場合によってはなくなるかも,と言われていたものですが,
一部のAO入試や推薦入試について、「知識・技能」や「思考力・判断力・表現力」を問わない性格のものとして受け取られ、本来の趣旨・目的に沿ったものとなっていない面があり、入学後の大学教育に円滑につなげられていない。
早い話,一部のAO・推薦入試では,学力がないのに合格してる,これはいけません,ということです。
よって,その対策として,ずばり
「原則として学力検査を免除し」との記載を削除し、調査書等の出願書類だけでなく、各大学が実施する評価方法等,又は「大学入学共通テスト(仮称)」のうち、少なくともいずれか一つの活用を必須化する。
「必須化」ですので,これからの推薦AO入試は,学力検査が絶対に必要,ということになります。
ただし,スポーツ推薦は?という疑問については,「各大学が実施する評価方法」の注釈に
「例えば、自らの考えに基づき論を立てて記述させる評価方法(小論文等)、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績など」
となっていますので,この実技がスポーツに当てはめられる,ということでしょう。
長くなるので,一般入試については,次回で。