偉人の妄想インタビュー⑧ ~藤原純友~ その1
こんにちは。
全て、講師亀崎の妄想です。ちょっとした読みもの的な感じで作ってみました。
広い心で、暇つぶし的に読んでいただければ幸いです。
今回から藤原純友です。
「瀬戸内の海賊王」ですね。
摂関政治やら親政やら、朝廷内におけるイニシアティブの取り合いの影に生まれた歪みがどう発露したのでしょうか。
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インタビュアーを「I」、藤原純友を「純」とする。
I:今日はインタビューをうけていただいて、ありがとうございます。
早速ですが、御家柄について教えていただいてよろしいですか。
純:意外と、北家やねん。
I:メインストリームじゃないですか。
純:爺ちゃんの弟が藤原基経や。
I:あの、菅原道真に呪われたで有名な。
純:せやで。
小さいころに親父が大宰府に赴任してな。
そこで、朝鮮の海賊退治を手伝ったんや。
そっからいったん京に戻んねん。
そしたらやな~、親父が死んでしもたんや。
そうなると、もう出世の道はあれへん。
ホンマきつかったで。
I:伊予(愛媛県)に赴任するきっかけは何だったんですか。
純:親戚のおっちゃん、藤原元名(もとな)言うんやけど、伊予守(かみ)やってんな。
ワシに声かけてくれてな、伊予掾(じょう)にしてくれたんや。
ほら、九州で海賊退治してたさかいな。
「瀬戸内海」でも頼むで!ってな感じや。
I:瀬戸内海の海賊って、どんな性格なんですか。
純:もともと朝廷の貴族に仕えとった舎人(とねり)でな、リストラされたヤツ中心やねん。
盗むモンも、たいてい京へ運ぶ途中の租税や。
I:けっこうな数捕まえたんですか?
純:「捕まえた」とはちょっとちゃうな。海賊行為をせんようにもっていったかんじやな。
海賊の中には、元貴族もようけおったんや。
そいつらも結局な、いろいろあって都では出世でけへん、いうて。
しゃあなしに海賊してんねん。
なんや、他人の気がせんでなあ。
逆にメッサ友達出来たわ。
I:友達になったんですね。
純:朝廷がらみのグチやら盛り上がんねん。共通の知り合い多かったしな。
自分も「性根腐った貴族おるんちゃうか~」って思わへん?
I:確かにいそうな気がします。
純:おんねん。位が高いヤツに、ぎょうさんおんねん。
I:共通の敵がいると仲がよくなる、みたいな感じですか。
純:そうそう。
気ぃついたら、頭(かしら)みたいになっとたわ。
I:いっしょになって、船を襲いだしたんですか。
純:襲わへんよ。
「海賊行為すな!ちゃんと納税せい!
そのかわり、お前らの罪は許してもらうよう手配したるさかい」言うて。
I:それじゃ、平和じゃないですか。
純:平和やったんや。そのころは。
海賊になった男、藤原純友。
何が起きたのでしょうか。